2023年集中治療認証看護師(ICRN-K)受験!過去試験と比較!出題傾向を分析してわかったこと。

集中ケア

2022年から集中治療医学会で始まった、『集中治療認証看護師』制度!!2023年に受験し、無事合格しました!

2023年のスケジュールは、
10月28日→市ヶ谷にて受験
12月4日→合否通知到着(日本列島の端に住んでいます。)
という感じでした!

りーぬ
りーぬ

本当に良かった〜。🥲

なぜなら、現在ICUに所属しておらず来年までしか受験できなかったらです。
そのため、ICRN-K(集中治療認証看護師ー知識認証)を受験しました。

そう、受験には『5年以内のICU勤務経験』という条件が必要となるので、タイムリミットがある人は、今回の記事は特に必見

この記事では、『合格率』の考察と、2022年と2023年の過去問題を基に『問題の出題傾向を分析』してみます。

実際には、完全に過去問を参考に勉強していたりーぬでしたが、本番当日は、問題が違いすぎて焦りました…。笑

私のように、受験条件でタイムリミットが近づいている方(今年しかチャンスがない方は特に!)や、多忙ゆえに学習時間が取れず、ある程度の山を張って学習をしたい方どこから学習して良いかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。

りーぬ
りーぬ

2024年に受験予定の人には、とっても参考になる内容です!
ぜひ、この記事を最後まで読んで合格に近づいてくださいね♪

更に、今後の問題公開解説ブログも注目してみてください♪

ICRN/ICRN-Kの合格率について

一番気になるところですよね。

私も2022年の問題が結構難しいなぁ…。
と思っていたため、受験前は不安でたくさん調べました。
しかし、中々HITしない!

結果、
合格率については、集中治療医学会からも非公開になっており、不明でした。 スミマセン…。涙

受験人数や合格率はわかりませんでしたが、
2022年第一回の合格者の人数は『245名』でした。
やはり関東圏が多いですね!みんな意識が高い。

下は集中治療医学会のHPで公開されている、1回目の合格者分布です。

※集中医学会HPより引用

私の地域では、3名のみでした。
まだまだ、0名の地域もあります!

と、思っていましたが…HPを見ると、2024年1月に更新されました!(2024年3月7日更新)

学会での宣伝の効果もあり、一気に受験者が増えたようですね。

追記:先日(2024年1月28日現在)合格証書と、バッヂが到着しました!

とてもしっかりしてます!

りーぬ
りーぬ

力試しにぜひっ!受けてみましょう🎵

実際に受けて、とっても勉強になりました!

目標を見失ってる方には、特におすすめ!!!

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感想(0件)

合格点数は?

恐らく、自己採点した結果から6割以上の正当で合格なのではないかと思います。

なので、70問中42問が正当していれば合格は得られるのではないでしょうか。

集中治療医学会のHPに2022年度、2023年度の過去問が公開されました!
ぜひ、チャレンジしてみてください!

2022年と2023年の問題集計と分析結果

2022年と2023年どっちが難しかった?

先でもお話ししましたが、私は完全に2022年の過去問ベースでしか学習しておらず…。
本番当日かなり、問題が違いすぎて焦りました。笑

私の率直な感想で言うと『2022年の方が難しい問題が多かった。』気がします。

なので、どっちかというと過去問ベースで学習しておいてよかったなぁ。と感じました!

しかし、実際に両年度の過去問を分析してみると、

  • 文言は全く違うが、必ず出題することが決められていそうな問題がある。
  • 出題者側(学会側)には必ず網羅してほしい『病態』が決まっている。(気がする)

この2点をとても感じました。

なので、この部分を押さえておけば合格に近づけるのではないかと思います!

次は遂に、りーぬが時間をかけた出題問題を集計・分析した結果を発表します!

【集計・分析結果】出題問題内容の分類と詳細一覧

皆様、大変お待たせしました!
2022年、2023年の出題問題を一覧にしてみました。

りーぬ
りーぬ

これは、りーぬの私見で分類分けをしたものです。

参考程度にご覧ください!

  • 回答するために、必要とされる知識の分類にて分けてみました。 
    (例としては、鎮痛・鎮静コントロールについては、呼吸器管理・薬理学・せん妄の欄に分散されていること等がその理由です。)
  • 2022年の問題では医療機器分類をしておりません。(あったとしても、循環器3問と呼吸器1問程度でした。)

分類別出題割合

明らかな違いは、病態生理問題の割合!!

2022年の問題の方が、圧倒的に病態を問われる問題が多かったことがわかりました。
それに比較して2023年の方は、病態生理ベースの臨床推論力を問われる問題はあまりありませんでした。
その代わりに、チーム医療や終末期医療の範囲の拡大、解剖生理の問題が追加して出題されていることがわかります。

病態別出題割合

2022年の問題は、呼吸器科の問題でも計算に関わる問題が非常に多かったです。
例えで言うと、吸入器酸素分圧ドライビングプレッシャー(ΔP)などの計算問題や、
人工呼吸器管理中の呼吸器系コンプライアンスCaO2算出に必要な因子を問われる問題がありました。

数字で評価できる指標を知っておくことは本当に重要だと思います。

実際の臨床現場でも、患者さんの状態を数値化できる!

治療効果はもちろん、看護の成果の評価としても活用することができますよね!

脳神経疾患においては、2022年は神経について理解していないと回答できない、フィジカルアセスメントなどの臨床推論の問題。

循環器の問題についても、2022年の方が重症度が高い患者管理について問われているのが見受けられます。

私が感じた『2022年の方が難しかった』と感じた理由はきっと…

  • 計算問題または、計算式を構成する因子について病態生理から理解していないと解けない問題が多かった。
  • 細かい部分の解剖生理学を理解していないと解けない、フィジカルアセスメントを必要とする臨床推論力を問われる問題が多かった。
  • 重症度が高い患者管理について問われていた。

上記のような理由で、難しかったと感じたようでした。

つまり、
しっかりと解剖生理病態生理を理解し、治療の内容を知らないと解く糸口すら、わからない問題が多かったのだと実感しました。

必ず網羅すべき内容一覧

2022年、2023年と問題の傾向を見てきました。

問題の出題傾向が全く違いましたが、よく内容を見てみると学会側が『絶対に学習・習得してほしい内容』というのが、ある程度決まっているように思います。

2年連続で出題されいてる問題や必ず網羅した方が良い問題を、各分類毎にまとめてみました。
タブを広げると閲覧できます🎵

  • ADL尺度(BI:Barthel Index,MRCスコア:Medical Research Council,FIM:Functional Independence Mearsure,IADL:Instrumental Activities of Daily Living,徒手筋力テスト,ROMなど)
  • 重症患者リハビリテーション離床基準と中止基準について
  • カーフポンプ(間欠的空気圧迫法)による深部静脈血栓予防について(2023年は特に多かったです。)
https://nurse-catherine.com/icrn-dvtcare/
  • ICU-AW(ICU acquired weakness)の典型的所見
  • せん妄に対する薬剤コントロール(鎮静・鎮痛・誘発因子となる薬剤)
  • せん妄患者への対応
  • 睡眠コントロールと睡眠評価尺度
  • 重症患者の睡眠障害の特徴
  • 感染症
     → 敗血症性ショックの病態生理・初期蘇生(使用薬剤や薬剤投与速度など)・評価・患者管理について
  • 脳外科疾患  ⚠️ 頭蓋内圧亢進症状については基本です!
     → 人工呼吸器装着中の脳ヘルニア・頭蓋内圧亢進患者の患者管理(体位調整・呼吸器設定など)
     → 脳圧管理(構成要素・自動能・灌流圧など)
     → 眼球所見(動眼神経と視神経による瞳孔調節・フィジカルアセスメント)
  • 消化器
     → 急性膵炎の臨床推論・栄養管理・初期治療・患者管理
     → ACS(Abdominal Compartment Syndrome)の患者管理・治療
  • 呼吸器  ⚠️ 呼吸不全の定義と型については基本です!
     → ARDSの病態生理・診断基準・患者管理(肺保護戦略)
     → 呼吸困難患者の臨床推論(血ガス読解と評価・レントゲン所見・バイタルサインと呼吸音)
     → 人工呼吸器 グラフィック所見から読み取る呼吸状態と患者状態・合併症(VAE・VAC・IVAC・VAP・VALI・VILI)
     → 人工呼吸器装着中患者の鎮痛鎮静コントロール(SAT・SBTも覚えておいた方がいいと思います。)
     → NPPV・呼吸器設定時の配管、機械の仕組み
     → 計算問題:ドライビングプレッシャー、P/Fratio、動的コンプライアンス、静的コンプライアンス、吸入気酸素分圧、Aa-DO2、酸素ボンベ残量
  • PCAS
     → TTM 治療と管理
  • 循環器
     → 致死的不整脈と対応
     → 心電図波形判読(ブロック波形)
     → ショックの種類と臨床推論・治療選択(Forrester分類)
     → 大動脈解離の病態と治療
     → ACS(Acute Coronary Syndrome)治療
     → AMI(Acute Myocardial Infarction)心電図波形による梗塞部位特定
  • 腎障害
     → 検査データによる腎障害患者の評価と特徴(腎前性・腎性・腎後性)
  • 小児 小児は絶対に1問は出ると思いますが、範囲が広くて絞りきれません…。
     → 呼吸生理
     → PAT法 …ここは覚えておいても良いと思います。
     → 2023年は溶血性尿毒症症候群について(成人と小児では病態が異なるためかと思います。)
      この溶血性尿毒症症候群については、下記のテキスト紹介の『集中治療看護師のための臨床実践テキスト 疾患・病態編』にて記載されています。
     → 先天性心疾患(こちらは、これまで出題はないです。しかし、小児特有の疾患であり上記のテキストにも記載されているため、今後出題されるのでは!?と思っています。学習すべきポイントではあると思います!)
  • トリアージ
     → START法
     → 災害時期のフェーズ
  • 褥瘡
     → 皮膚状態の評価とケア(ブレーデンスケール・ドレッシング材の適応)
  • 鎮痛コントロール
     → マルチモダール効果
     → ATC指示(Around the clock)
     → 麻薬拮抗薬剤と使用方法
  • 薬剤副作用
     → 造影剤副作用(併用禁忌)
     → アミオダロン誘発性甲状腺機能異常症
  • 薬剤配合禁忌
     → 緊急時の薬剤投与経路
  • 生理学
     → レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
     → 低酸素血症時の生理学的変化
     → 炭酸ー重炭酸緩衝系

    生理学については、下記の日本集中治療医学会の『集中治療医学』テキストがとても参考になります。
    私はこのテキストで一番最初に学習していたので解けました。よかった。

  • 血液浄化療法の種類、実際、アラーム
  • 人工呼吸器の仕組み
  • 動脈圧ライン波形、トラブル原因
  • カプノグラム波形、実際
  • ドレーン・カテーテルの種類、目的、ケア
  • 肺動脈圧カテーテル挿入時の波形
  • 栄養管理 リフィーディング症候群、オーバーフィーディング、急性膵炎の栄養管理
  • 医療安全 インシデントレベル、ルーフプルーフ、ICUにおける医療事故で多いもの
  • RRT、METの機能について
  • 意思決定支援
     → 意思決定支援プロセスと種類
     → 患者の推定意思と家族の希望による葛藤時の意思決定支援
     → 事前指示書の役割と家族の希望
  • DNAR
     → DNARの意味
     → DNAR決定後の治療方針
  • 移植
     → 脳死判定項目
     → 移植可能臓器
     → 移植コーディネータの役割
     → 親族優先提供

これまで出題された問題と、りーぬ的重要だと思われる点(当てにならなければすみません🙇‍♀️)を基に作成してみました。

もちろん!!!全範囲を網羅するのが一番良いです。
それが理想的で、ICRNを主催している集中治療医学会の一番の目的であるとも思います。

しかし!看護師あるあるで、忙しくて受験までに全範囲を終わらせられない可能性がある!
という方は、ぜひ優先的に学習する項目として参考にしてみてくださいね。

テキスト紹介

私が購入した時は、『集中治療医学』のテキストについては近くの本屋さんに売っており、手軽に手に入りました。

しかし、『集中治療看護師のための臨床実践テキスト』の2冊については、近くの本屋を全て回りましたが販売しておらず…。
試験前だったからかインターネットでも販売しているところがありませんでした。

そのため、直接真興交易(株)医書出版部に直接送っていただきました…。

今はインターネットでもまだ在庫があるようでした!
ネットショップのポイントなども貯められると思うので、ぜひ、お早めにゲットしてください!

集中治療看護師のための臨床実践テキスト 疾患・病態編

こちらは、上記の小児の項で紹介した『溶血性尿毒症症候群』や、集中治療室でよくみる疾患の病態・治療・検査を網羅してくれているテキストです。

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集中治療看護師のための臨床実践テキスト 療養状況と看護編

様々なデバイスの説明なども、とても細かく記載されておりグラフィック読解などに苦手意識がある方でもとても理解しやすいテキストです。

集中治療看護師のための臨床実践テキスト 療養状況と看護編/日本集中治療医学会看護テキスト作成ワーキンググループ【1000円以上送料無料】

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集中治療医学

生理学の学習には最適なテキストです!
医師用に執筆されているため、知識が全く無い方にとっては少し難しいと思います。
しかし、生理学を一から徹底的に学び直したいと思っている方にはかなり最適なテキストです。

ICRNを受ける予定がない方にも、とってもおすすめです!

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まとめ

今回は、ICRNの2022年と2023年の問題を比較、PICKUPして見てみました。

何がともあれ、絶対に全範囲を計画的に学習を終わらせ、受験に挑むのが、一番の理想です。笑

私のように、受験条件でタイムリミットが近づいている方(今年しかチャンスがない方は特に!)や、多忙ゆえに学習時間が取れず、ある程度の山を張って学習をしたい方どこから学習して良いかわからない方のために、今回は分析してみました。

次回からは、りーぬ自身の振り返りとして、
今年の問題昨年の問題を混合して解説を作っていきたいと思います。

ぜひ、興味のある方はまた見にきてください🎶

コメント

  1. 田中 より:

    コメント失礼します。
    受験を考えているものです。
    今4年目看護師で2年ICUにいました。現在はHCUにいます。
    『5年以内のICU勤務経験』というのは、6年以上のICU経験があると受験できないということでしょうか?

    ご返答お待ちしています。

    • Nurse りーぬ Nurse りーぬ より:

      田中様

      コメントをいただきありがとうございます。

      結論から先にお伝えいたしますと、ICRN-Kの受験要件の中に『通算で3年間、常勤でのICU勤務経験を有する』というものがございます。
      そのため、田中様はあと1年のICU勤務実績が必要となります。

      また、ICUの要件としても集中治療管理料などを算定しているICUでの勤務という要件もあり、病院がとっている管理加算なども確認する必要があります。

      中々、要件が難しいですよね…。

      因みにICRN-K受験の『5年以内のICU勤務経験』の詳細についてですが、簡単に言うと『ICU勤務から離れて、5年以内であること』という要件があるということです。
      例としては、もし私が2025年のICRN-Kの受験希望があったが、2019年にICU勤務から病棟へ異動していた場合。
      上記の場合はICU勤務から離れて6年となってしまうため、は受験することができない。ということになります。

      以下、ICRN・ICRN-Kのホームページに記載されている要件となります。
      ———————————————————————————–
      第6条 集中治療認証看護師(ICRN)または集中治療認証看護師-知識認証(ICRN-K)の認証を得ようとする
      者は、次の各号に定める要件をすべて満たさなければならない。 (1)以下の臨床経験を有すること。
      I) 集中治療認証看護師(ICRN)の場合
      受験申請前年度の 3 月 31 日時点で、基準を満たす治療室(※1)で勤務し、かつ、重症患者 の看護を行った経験(※2)を常勤で通算 3 年以上有すること。
      II) 集中治療認証看護師-知識認証(ICRN-K)の場合
      受験申請前年度の 3 月 31 日時点で、基準を満たす治療室(※1)で重症患者の看護を行っ た経験(※2)を常勤で通算 3 年以上有すること。また、受験申請前年度の 3 月 31 日時点で、 基準を満たす治療室で勤務しておらず、かつ、直近の基準を満たす治療室での勤務から 5 年以 内であること。
      (※1)「基準を満たす治療室」とは、特定集中治療室管理料、救命救急入院料、小児特定集 中治療室管理料を算定している治療室を指す。
      (※2)「重症患者の看護を行った経験」とは、気管挿管中の人工呼吸管理下の患者で、かつ、 観血的動脈ラインの管理を要する看護を日常的に行っていることを指す。
      —————————————————————————————

      このような要件になっています。
      書類も提出するのも、私は退職した病院に依頼しなければならなかったため、電話で依頼したりと少々手間もかかりました。
      しかし、受験するにあたりとても学習になったので受験してよかったとおもっています。

      もし、今後またICUに異動することができた場合は要件を満たせると思いますし、
      ICUに勤務中に受験する場合はICRNになるため要件・手続きとしては、より簡単になると思います。

      受験までにはまだ時間があると思うので、過去問を参考にしながらゆっくりと学習を始めるのも良いことだと思います^^

      また、不明な点があればいつでもコメントお待ちしております。(学習や、キャリアの相談でも大歓迎です!)

      最近は中々Blogを更新できておりませんが、過去問題解説ブログや他の学習ブログを近々更新していきますので今後もよろしくお願い致します。

      • 田中 より:

        丁寧ご返答ありがとうございます!
        では特に何年までの制限はないですが、規定を満たしたICUに3年以上で、ICUを離れた場合五年以上経つていると受験できないという事ですね!

        とても参考になります!ありがとうございます!
        また気になることあれば、コメント致しますのでよろしくお願いします!

  2. 田中 より:

    ちなみにICU経験は何年で、看護師何年目の頃に取得されましたか?
    どれ程の難易度かを知りたいです!

    • Nurse りーぬ Nurse りーぬ より:

      私の場合は、EICUに3年と少し勤務しておりました^^
      その後は、救急外来兼急性期病棟に勤務しており看護師8年目の時にICRN-Kを受験しました。

      難易度については、その方がこれまで経験してきた症例や、現時点でのアセスメント力、これまで受けてきた教育によってかなり差が出てしまうと思うので、一概には言えませんが…
      個人的には、重症患者管理について、これまで認定看護師や専門看護師の方など根拠を提示してくれる方から指導を受けてきている方で人工呼吸器、体外循環など重症患者の病態生理と管理を経験してきている方であれば、
      より詳細な生理学の学習や移植医療や終末期医療、急性期リハビリなどを少しでも知識をつけることで、合格は難しくないと思います!

      あとは、受験に必要なセミナー受講(ICUセミナー 中級)の条件があるので早めに受けることをおすすめします。
      ICUセミナーは一年に2回(3月と9月)にあるのでそれを受講するだけでも、とても勉強になりますよ^^

      因みに私は5年目が終了した時に、救急認定看護師課程に進学し学び直したため基礎的な病態や患者管理・臨床推論力などはベースには備わっていたと自身では思っております。
      その上で、ICRN-Kを受験するにあたりECMOやIABP、人工呼吸器管理などはより深く学び知識やアセスメント力を強化していきました。

      今後、ブログでも触れていきたいと思いますが、これまで行ってきた低体温療法について、ガイドラインが体温管理療法に変わったのでここは絶対に出題されそうな気がします。(すごくポイントを絞った予測ですが笑)

      明確なことは言えませんでしたが、ご参考になればと存じますm(._.)m

  3. 田中 より:

    Nurse りーぬ様

    ご返答ありがとうございます。
    とても参考になりました!

    もう一つ質問ですが、急性期ケア専門士とICRNだと難易度的には急性期ケア専門士の方が簡単でしょうか?
    また急性期ケア専門士を取得して、ICRNを受けた方が重複した内容を理解しているので勉強しやすいでしょうか?

    ご返答お待ちしてます。よろしくお願いします。

    • Nurse りーぬ Nurse りーぬ より:

      田中様

      大変返信が遅くなり申し訳ありません。

      参考になり、大変嬉しく思います。

      そして、再度ご質問ありがとうございます。

      ●急性期ケアとICRNの難易度について
      >急性期ケア専門士
      難易度的には、私は急性期ケア専門士の方低いと感じました。
      『緊急時の初期対応』『救急患者の症状別看護』がメインとなり、より詳しい病態生理の問題などはあまり出題されなかったように思われます。
      しかし、これまで診断がついた患者さま(入院後の患者様)の看護を行ってきた方に対しては、確定診断前の症状からの臨床推論や症状別看護などが含まれるため、救急外来を経験していない方にとってはある程度の学習は必要かと感じます。
      >ICRN
      対して、ICRNではより専門的な治療や重症患者のケアについての出題が多いです。
      そのため、デバイス類(ME機器)が挿入されている患者様の看護を経験していない場合は、かなり難易度が高いと感じると思います。
      解剖生理、病態、治療、急性期の終末期ケアなど、より深い知識が問われますので急性期ケア専門士より学習の時間は必要だと思います。

      ●急性期ケア専門士を習得してからのICRN受験について
      おっしゃる通り、学習は進めやすいと感じます。
      しかし、重複している部分もありますが、よりICRNの方が重症患者への専門的な看護がメインとなり内容は全く別の部分が多々あります。
      そのため、まずは急性期ケア専門士で基本の対応や、実技を行うにあたり必要な知識を抑える→その後、ICRN受験のために、より深い病態生理を学習する、といった受験方法はとても良いのではないかと存じます。

      更に、そのような学習を進めることで超急性期〜急性期までの看護について自分自身にも自信がつくと思いますし、救急・集中治療領域のスペシャリストへの第一歩だと思います^^(偉そうに言っていますが、私もまだまだです。)

      何よりも『目標に向かい、計画的に学習や努力ができる人材である』という証明にもなると思います。

      看護師4年目で、明確な目標を持とうとする田中様の心意気にはとても感心いたしますし、一緒にできることがあれば、ぜひ応援させていただきたいです^^

      また、何かありましたら(学習の中で不明なことなど)ぜひご連絡いただければと存じます。

      • 田中 より:

        Nurse りーぬ様

        ご返答ありがとうございました!
        細かくご教授いただきありがとうございました!
        また質問等ありましたら、よろしくお願いします。

        • Nurse りーぬ Nurse りーぬ より:

          田中様

          こちらこそ、たくさんのご質問ありがとうございました。
          少しでも学習に役立つブログが更新できるように、精進いたしますので今後もよろしくお願いいたします。

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